家族会議で改修のコンセプトをはっきり決める

リフォーム・増改築の目的をハッキリさせておく』です。
・意外とコストがかかるのであれもこれもと欲張らない
・家族会議で改修のコンセプトをはっきり決める
リフォームや増改築は『子どもが大きくなったので個室をつくりたい』『家族みんなが集まることができるリビングが欲しい』『足腰が弱くなったので床の段差をなくしたい』『キッチンをもっと機能的にしたい』など、動機があって行うものです。
一般的に、新築と違って増改築は簡単にできると思われがちです。このため、最初は子ども部屋だけを作る予定だったのが、『この際だから』と、キッチンも直したい、お風呂も直したいと、欲張ってあれこれ手をつける事になると、結果的に費用も工期も新しく住宅を建てるのと、あまり変わらないことにもなりかねません。場合によっては、かえって高くつく事もあります。
リフォームだからと安易に考えると失敗する
リフォーム・増改築は、新築に比べると意外にコストがかかります。もちろん、その程度にもよりますが、設計や施工も、実際は簡単なものではありません。たいての場合、住んでいながら工事をするものですから、工期も予想が立てにくく、工事中の変更もあります。
家の構造によっては、一部屋作るだけであっても、梁の強度を補強しなければならないところが出てきたり、水まわりの配管を大きくかえなければならなかったりします。また、マンションなどでは隣人などの理解を得ていないと、設計を変更する事が必要になったり、思わぬ大工事になったりする事があります。
そうなると、工期が長くなるばかりでなく、費用も最初の見積りよりも高いものになってしまいます。
マンションや一戸建てに限らず、リフォーム・増改築する時は、工事が始まってからの変更を未然に防ぐ為に、最初に現場をよく調査します。床や壁、天井の状況、出来れば見えない部分の構造や設備がどうなっているのかまで、きちんと把握しておくことです。
安易に考えてあれもこれもと手をのばすと、トラブルが起こって、失敗することにもなりかねません。
だからこそ、リフォーム、とくに増改築で失敗しない為には、何のためにどこを直すのかという目的をハッキリ持つ事が必要です。家族会議を開いて、コンセプトをハッキリさせ、家族の意思をしっかりと確認してから行う事が望ましいのです。

広さよりも子どもの自由度のきく改築を考える

、『お部屋を2等分してみよう』です。
『8畳間を2等分に有効利用する』
・限られたスペースでは空間を上手に生かす
・広さよりも子どもの自由度のきく改築を考える
家族の成長とともに、間取りを変える必要が生じる場合があります。とくに、子どもが大きくなって個室がほしくなるケースが典型です。
部屋が余分にあるときは良いのですが、ない時は限られたスペースの中で考えなければなりません。部屋に余裕がないため、小学校5年生の女の子と、小学校2年生の男の子の2人で、同じ部屋を使っていたのが、女の子が1人部屋が欲しいと言い出したため、部屋を2つに分けた例です。
それまでは和室6畳にカーペットを敷いて、2人で使っていました。和室6畳の部屋は、押入れが1間とつくりつけの洋服ダンス、踏み込みがあり、これをスペースに取り入れると8畳の広さが確保できます。8畳の部屋を単純に2等分したのでは4畳ですから、机や洋服ダンスなどを置くと、先行きすぐに狭くなってしまいます